メニューってどうやって決めてるの?

こんにちは。COhere’s COffee(コーヒアーズコーヒー)です。
今回は土呂店で提供しているメニューについて商品化に至るまでどうやって店主が決めているのか綴っていきます。
お客様が飲んでいる当店のドリンクに店主のどのような想いが乗っているか知っていただけると嬉しいですし、それを知ることでお客様により美味しく感じていただけるのかなと思っています。
目次で気になるメニューをご覧になってください。おすすめは黒糖デカフェオレの開発過程です。

お店のコンセプトから外れたことはしない

大前提としてお店のコンセプトから外れたメニューを作らないということです。
当店のコンセプトは2つ
・コーヒーから外れたことはしない
・埼玉と関わる素材を使用する
メニューになるのはこの2つのどちらかを満たすものになります。
これは実店舗を始める際には決めていたことです。
今、大人気の紅ほうじ茶は、埼玉県狭山市のやまとう栗原園様のリーフを使用しています。
先日、ご来店をいただきました。私のような小さなロースターを気にかけてくださり本当に嬉しいです。

ヘルシーなレシピを意識する

これはTOROtoPLUSのシェアキッチンで営業することが決まってから決めたことなのですが、健康的なシレピを意識しています。施設をお借りしている以上、TOROtoのコンセプトと寄り添うようなメニュー構成にしたいと思っています。
私はスイーツ好きですが、飲み物で甘ったるいものが好きではないので、基本的に白砂糖をたくさん入れたり、シロップを多く入れたメニューはありません。

飲み比べ含むブラックコーヒー

当店はブレンドをしませんから、COhere’s blendなどはありません。
現在ホットコーヒーは8ozカップ、アイスコーヒーは12ozカップで提供しています。
それぞれに合わせた液量を抽出するためのレシピを構築していますし、その前に器具の選定をしています。
飲み比べはシェアキッチンの備品であるマグカップ(ホット)、グラス(アイス)で提供するためまたレシピが違います。
抽出中は集中しているときが多く、目を見てお話できずすみません。
アイスコーヒーは氷をたくさん入れたサーバーにコーヒーを濃く抽出して急冷して作ります。当店のアイスメニューはこの工程でしっかり冷やして、氷少なめ液体多めで提供しています。

ラテライク

ラテライクの「ライク」は「のような」を意味する”like”です。エアロプレスという道具に細かいメッシュの金属のフィルターをかませて圧力をかけて濃厚に抽出しています。すごく力を使います。
使用する豆は日によって変わりますが、合わないものは使いません。
砂糖不使用ながら豆のもつ甘みと、苦味(当店は苦くない方ですが)を感じられるメニューです。
ご希望であれば、「この豆で淹れてください」とお申し付けくだされば、その豆でお淹れしますよ。
デカフェも可能です。

カフェオレ

カフェオレはラテライクよりも優しいコーヒーの味わいになります。牛乳と大体5:5の割合です。
こちらも砂糖不使用です。また、日によって使用する豆も変えています。
デカフェの変更も可能です。
使いたい牛乳が近隣のスーパーにあって良かったです。
メニュー化するか迷っているのですが、お子様用でデカフェのカフェオレを提供することもできなくはないです。砂糖不使用で、当店のデカフェの甘さと牛乳との比率をコントロールしてお子様でも飲めるくらいのクオリティができます。

黒糖デカフェオレ

そもそもデカフェというのはカフェインを99%(あるいは97%)オフしたもので、体質的な側面で選ばれることが多いコーヒーです。かく言う店主もコーヒーが好きなことと、体質は別で、あまりたくさん飲むと普通に体調が悪くなります。
当店としては、積極的な理由でデカフェがもっと選ばれれば良いなという考えからデカフェをベースにしたメニューを作ろうと思い至りました。
それと同時にデカフェ、いわば「カフェインコントロール」と「健康」というワードに相関性がありそうだなと思い健康面を意識したメニューにしようと思いました。
また、デカフェ豆の特徴としては酸味が抑えやすく甘みが出やすいというのがあります。お芋のような甘さが特徴です。
そこで健康的な黒砂糖と組み合わせてみることを思いつき、せっかくなら国産材料をと沖縄県波照間島の粉末黒糖を試してみました。夏場だったため、アイスで考えるのですが砂糖は冷たいままでは解けませんからドリップ時に粉と一緒に混ぜ込んで抽出する方法をとりました。黒糖を何グラム使うかパターンを試して今のメニューになっています。前述の通り、甘ったるい飲み物は苦手なため、ほんのり黒糖を感じる仕様となっていますが、コレがどうやら正解だったようです。
この黒糖デカフェオレは、お菓子を作ってくださっているmiu panさんに好評でした。
同じ抽出方法でホットを淹れてみたのですが納得いくクオリティになりませんでした。ホットは諦めかけたのですが、先日の営業中に全く違う方法で作ってみたところ正解が見つかり10月からホットも解禁します。

紅ほうじ茶

当店としてシングルオリジンコーヒー、スペシャルティコーヒーを提供すること同様に大切にしているのが生まれ育った埼玉への愛と感謝の気持ちです。
その為、埼玉のお茶を使ったことに関してはただただ自分がやりたかったメニューのひとつというのがスタート地点です。コーヒーがどうしてもダメなお客様もいらっしゃいますし最低でもひとつ選択肢を作れたらという考えもありました。
いくつか狭山茶の事業者様を見ていたら煎茶や紅茶だけでなく紅ほうじ茶というものがあると知り、天邪鬼な店主はすぐに取り寄せました。
初めて味わう感覚に驚くとともに、名の通り紅茶のほうじ茶で非常に美味しく店舗で提供出来たらと思い栗原園様にご連絡を差し上げました。使用を快諾してくださった栗原園様には感謝の気持ちでいっぱいです。
実は当店で提供している紅ほうじ茶はコーヒーとまったく関係ないわけではなく、ラテライクの抽出に使うエアロプレスを使用して抽出しています。1杯にリーフを贅沢に使用し、しっかり甘みが出ています。これもホットやアイスで何グラム使うって湯量をどれくらい使うか色々試しました。
今や当店の大人気メニューです。

長々と綴ってまいりましたが、いかがでしたか。以上のメニューは現在提供しているメニューのご説明で、もちろんメニュー化していないものや開発中のものもあります。皆様に提供しているドリンクを店主がどのような想いや過程で作ったのか伝われば幸いです。