こんにちは。COhere’s COffee(コーヒアーズコーヒー)です。
今回はお知らせと土呂店をご利用の皆様に改めて感謝をお伝えしたく久々に投稿致します。
皆様に価格改定の背景や、これまでの感謝をお伝えできるプラットフォームにブログが一番相応しいと思いますので、最後までご覧いただければ幸いです。
開店から4か月、ご来店ありがとうございます
24年7月19に飲食店シェアキッチンTOROtoPLUSにてCOhere’s COffee土呂店をオープンし約4か月。たくさんのご来店をありがとうございます。先んじてオンラインショップを営業しておりましたが、実際に自分が作ったものをお客様に口にしていただきリアクション、結果となって返ってくる、その情景に様々な感情を抱きながら過ごして参りました。様々な感情というのは文字通りで容易に説明しがたいのですが、少なくともご来店くださるお客様には感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとう。
中でもコーヒー屋として一番うれしいのは豆を買ってくださることです。8月からシングルオリジン飲み比べというメニューを実施してからは飲み比べて気に入った方の豆を買ってくださるというパターンもあり達成感があります。これからもご期待に応えるべく美味しいコーヒー豆を提供していきます。
ドリンクメニューにおいては、美味しいと仰ってくださり、ほぼ毎週買いに来てくれるお客様が。
ミルク系ビバレッジはその週によっておすすめの豆でお作りしていますので味も異なります。カフェラテライクだってカフェオレだって豆が違うときちんと味が変わるんだということが伝わると良いなと思ってそうしています。変化を楽しむお店でありたいのです。
そんな当店ですが、お客様にお知らせしなければならないのが、来月からの価格改定です。すみません。
12月から一部ドリンクおよび焙煎豆の価格改定をします
オンラインショップでは12月1日から、TOROtoPLUS実店舗では12月6日金曜日の営業より値上げを実施します。さいたま市北区にスペシャルティコーヒーを楽しむ文化を広めていくことを目的とする当店にとって、可能な限り飲みやすい価格でコーヒードリンクを提供したい想いではありますが事業継続、前進するために決断をしました。
ドリンク、焙煎豆ともに50円から100円の値上げを予定しております。
遠い外国の生産者が作ったスペシャルティコーヒーをブレンドせずに提供するシングルオリジン専門店として品質を落とし価格を維持するよりも、更なる品質を目指し値上げする選択を致しました。
前進していく当店を今後ともよろしくお願いいたします。
さて、ここからは価格改定の背景を綴っていきますので、コーヒー屋さんの経営にご興味ある方は読んでみてください。
価格改定の背景
コーヒー生豆価格の上昇
COhere’s COffeeは自家焙煎コーヒー店で、コーヒー生豆というものを購入してそれを焙煎して豆の販売、あるいは豆を粉砕しドリッパー、フィルターという道具を使ってコーヒー液を抽出しドリンクとして販売しています。
コーヒー生豆はここのところ上昇が続いています。円安もありますし中東情勢による輸送コスト上昇、生産量の多いベトナム、ブラジルなどの天候不良による収量減少といった理由です。
体感ですが、2,3割くらい高い物を買わないと品質が落ちているように思います。
実店舗運営に係る細かい資材コスト
本当に細かいものがあります。枚挙にいとまがないというのはこのことです。
ホット、コールドそれぞれのカップやフタ(当店はストロー不要になるようにしています)やコーヒー豆の袋、コーヒーフィルター、ディスプレイ用品、メニュー表の印刷、食品表示ラベルシール、おしぼり、清掃道具、テイクアウト用の袋、牛乳
思いつくだけでもこれだけあり、ご存知の通り値下がりすることはなくどちらかと言えば値上がり傾向です。
最近悩んだのは、カップに貼っていたシールをどうするかでした。1杯あたりにこのシール1枚●円使って貼ってどういう意味があるのか、そういうことを考えます。シールの形が丸くなったのに気づきましたか?
良いものはお客様にちゃんと伝わっている
実店舗を開店して思うのは、単にお客様に恵まれているだけなのかもしれないが、「良いものはちゃんと伝わっている」ということです。高い品質のコーヒーを口にしていただき、美味しいと感じてくださり、お金を払ってくださるという光景に、私はクオリティを落としてはいけないと感じさせられます。先週はこれまでで一番価格が高い豆であった、ニカラグア・エルカンバラチェ農園の豆が完売したり、ドリンク提供でも好反応でした。正直だいぶ仕入れ値の高い豆でしたがお客様に喜んでいただけて、やって良かったと思っています。今後の方向性が固まりました。生産者のサミュエル・ザバラさんにもSNSを通じてメッセージを送り、彼も大変に喜んでおりました。
品質向上のための生豆選び
先週完売したニカラグアのような、出来るだけ生産者さんに近づけるところとお取引を増やしていこうと思います。その方が得られる情報も多く、また私のような小さな店舗を気にかけてくれるなど密なやり取りがしやすいのです。コーヒー豆の生産工程(プロセス・精製)は今、大変複雑になっています。アナエロビックやインフューズドといった精製が増えてきており、はっきり言ってカオスです。発酵プロセスで何か(スパイスや果物)と一緒にタンクに突っ込んだりするのですがきちんと私も把握できないと不安なのです。店主はコーヒーの楽しさはテロワール(地理的気候的要因による風味の醸成)だと考えていますからインフューズドはやりません。
品質というのは美味しさは勿論のこと信用も大切だと考えていますので、より生産者に近づいていけるようにしていきたいと思います。
長くなりましたが、以上が価格改定の背景です。
私もコーヒー屋以外では一消費者ですから、昨今の経済状況を理解しています。全てのお客様に納得してくれとは言えませんが、ご理解をいただき引き続き当店をご利用いただけますと幸いです。