COhere’s COffeeでDiFluid omni を導入

COhere’s COffeeで焙煎度・粒度分布を測定することが可能に

コーヒー粉の粒度を分析するための機器

このたび、COhere’s COffee (コーヒアーズコーヒー)は、DiFluidのDiFluid omniを導入致しました。この機器は、焙煎したコーヒー豆や粉の焙煎度合いを客観的に確認したり、挽いた粉の粒度やそのバラつきを確認することが可能です。COhere’s COffeeでは特に、前者の焙煎度合いのチェックに活用して参ります。
これにより、曖昧になりがちな焙煎度の表現をできるだけ客観的にお客様へ提示できることになります。それ以上に、ローストアナライザーを用いることで豆・粉それぞれの焙煎度が把握できるため、味づくりの比較検討をしやすくなります。この2つのメリットから、COhere’s COffeeとして美味しさを追求するために導入を決定した次第です。
ちなみに、2枚目の画像では流動分布の測定をしています。COhere’s COffeeの活用においては出番は少ないですが、グラインダーの性能測定やドリップレシピへの活用に期待できそうです。

焙煎度計測 アグトロン値とECサイト等での表記について

DiFluid omni アグトロン値計測
コーヒー 粉 DiFluid omni アグトロン値計測

DiFluid omniを含めた一般にローストアナライザーと称される機器は、アグトロン値を測定するものです。アグトロン値は近赤外線を使って色調と均一性を数値化したもので、この数値はSCA(スペシャルティコーヒー協会)でも採用されている数値です。私が見る限りでは、こういった科学的な数値等を実際に提示しているお店は昨今のスペシャルティコーヒーのトレンドの割には見かけないため、COhere’s COffeeのひとつの特徴としていきたいと思います。近いうちにECサイトでの焙煎度表記をこちらの表記に合わせようと思いますし、万が一、注文焙煎後に表記とは異なる焙煎度となった場合は焙煎し直します。また、パッケージにアグトロン値を表記できるようにしたいとも思っています。

履き違えてはいけないのは、浅煎りにするための焙煎ではないこと

もっとも重要なのは、浅煎りに焙煎することが目的ではないということです。
私があえてインスタグラムのアカウント名に「浅煎りコーヒーのEC」と記載しているのは、日本の深煎り文化への反発心があるのもひとつです。チェーン店において浅煎りコーヒーを飲める機会はほぼありません。浅煎りのもつフルーティーな酸味が伝わっていないと感じています。コーヒー好きや業界人からすれば最近はそんなことないと思われるかもしれませんが、コーヒーを豆から買う習慣がない一般的な人たちにはなかなか「酸味」というワードは忌避されるものです。
話が少しそれてしまった感じではありますが、生産者が努力をして作ったコーヒー豆のもつ「おいしい酸味」を伝えるべく私は焙煎をしています。だから究極、中深煎りだろうが深煎りだろうが、フレンチローストだろうが、「おいしい酸味」が伝われば良いのです。
COhere’s COffeeでは浅煎り~中煎りが豆のもつ酸味を伝えられると思っており、販売する豆は今後もそのレンジのものにします。
一層進化していくCOhere’s COffeeをよろしくお願いいたします。